昭和50年(1975年)の夏、今でも忘れられない光景が我が家の庭で繰り広げられました。あの時、庭に置かれた小さな子供用プールは、普通なら水でいっぱいにするもの。しかし、この日は水が一滴も張られていない状態で、姉妹二人がニコニコと座っていました。なぜかというと、当時は水を使わなくてもただ「プールに入る」ということ自体がすでに特別なことだったのです。
二人がプールに入っている写真を見ると、今の感覚では少し驚くかもしれません。実際、当時の私たち家族にとっても「なんで水が入ってないのにこんなに楽しそうなんだ?」と思う瞬間でした。だが、姉妹は全く気にせず、むしろ水の有無なんて関係なく、そのプールが「特別な場所」だったのです。
昭和の時代、特に1970年代の日本では、今のように豊かな遊び道具や娯楽が溢れているわけではありませんでした。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください