観光六年、千年十一月のある日、藤原の明子は第二皇子・宛永を出産しました。その頃、まひろは年末年始を過ごすために父・為時の屋敷へ戻り、道長から贈られた豪華な絹織物を持ち帰ります。その品々に目を丸くする家族たちを前に、為時はついに片子の父親が道長であることを知り、複雑な心情を抱きます。
新年が明け、まひろは執筆に励んでいましたが、道長が清涼殿の宴で為時を招きながらも不機嫌そうな様子を見せ、為時が途中で席を立つという事件がありました。道長は、その理由をまひろに問い詰めますが、まひろは「調子が狂っただけ」と答え、深く話しませんでした。その後、道長の父である藤原の伊周が病に倒れ、まひろの兄・高家も訪れて見舞いましたが、道長は衰弱した伊周の無念の言葉を胸に深い決意を抱きました。
観光八年正月、藤原信典が思いがけず昇進し、家族は歓喜します。その後、為時は遠方の越後の神職を任じられ、まひろは父の見送りを信典に託しました。
しかし、信典は越後へ向かう途中で急病に倒れ、不幸にも亡くなってしまいます。知らせを受けたまひろは深い悲しみに包まれました。
その頃、一条天皇もまた病に苦しみ、道長は天皇の譲位を準備しようとしますが、藤原の参議は天皇が若すぎると反対します。しかし、天皇は決意を変えることなく、道長に譲位の意思を告げました。その後、三条天皇が即位し、道長の娘・明子の子供が皇太子となりました。
ある日、片子は街でひったくりに遭い、総寿丸という若者に助けられました。屋敷に招き入れて夕食を共にすると、彼が文字を読めないことを知った片子は彼に読み書きを教えると言いますが、総寿丸は戦場で生きる自分には関係ないと淡々と答えます。その言葉にまひろも、彼の強さと生き方に一瞬心が揺れます。
その後、三条天皇は道長に自身を支えてほしいと頼みますが、道長は辞退します。その際に天皇は、藤原の成時の娘や道長の次女を側近にすることを願い、道長はその要求を受け入れました。
しかし、道長が体調を崩し、周囲には彼の病を喜ぶ者もいるという怪文書が出回りました。道長は職務辞退を申し出ますが認められず、病を抱えながらも職務を全うすることになります。
時が過ぎ、まひろは源氏の物語を書き終え、物語の主人公と共に自身の役目も終わったかのような気持ちになります。そんな彼に道長は「お前は俺より先に死んではならない」と言い、まひろも「ならば道長様も生きてくださいませ」と約束を交わし、再び執筆に戻ります。
その後、片子は総寿丸と共に都を歩いていると、再び彼と親しくなり、彼のために食事を振る舞います。しかし、総寿丸は太宰府へ行くことを決意し、片子に都で幸せに暮らすようにと告げました。片子の恋はここで終わりを迎え、彼女もまた自らの道を歩む決意を固めます。
道長の娘・明子の子供がついに即位し、道長はその傍で国の頂点に立ちます。明子は国母となり、その地位を確固たるものとしました。まひろもまた、旅立つ決心をし、源氏物語と続編を後世に託します。
道長と別れを告げ、彼の生涯に深い感謝を述べるまひろは、自身の役割を果たし、物語の終わりと共に新たな旅路へと向かいました。
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