前回の第38話では、物語が大きく動きました。源氏物語を読み終えた京は、深い感動を覚え、定子の残した王子・淳平進郎に会いに行くために大内裏を訪れました。そこで、京は富士翼と出会い、彼の書いた物語に対する思いを語り合います。
一方、大内裏では中宮彰子が再び懐妊し、二人目の王子誕生が近づいていました。そんな中、藤原道長のライバルである藤原頼通が政争に敗れ、停職処分を受けることに。しかし、道長の長男・頼道と高姫の婚約が決まり、政治的には道長が一歩リードする展開となりました。
第39話では、1009年11月に彰子が二人目の王子・松永を無事に出産するところから物語が始まります。土御門の儀式では、多くの貴族が集まり盛大に祝われますが、そこに藤原実成の姿は見当たりません。この欠席が何を意味するのか、儀式の裏で進む陰謀に注目です。
また、この儀式の後、藤原忠信や源頼政たちが道長を囲んで宴が開かれます。道長は、この宴で「私が生きているうちに篤平さま(淳平進郎)が天皇になる姿を見たい」と語り、ますます自らの権力を確立しようと意気込みます。
さらに、次回では真ひろが里帰りをし、父・為時の屋敷で新年を迎える場面も描かれます。この際、道長から贈られた高価な着物を見た弟・信乗が、「やっぱり自分の子が可愛いんだな」と呟きます。この言葉がきっかけで、真ひろは初めて自分の父親が道長であることに気づきます。この衝撃的な真実が、真ひろの心にどのような影響を与えるのか注目です。
一方、藤原頼通もまた体調を崩し、死を前にして息子や弟たちに最後の言葉を残します。「三大停止の屈辱を受けるくらいなら、出家せよ」との遺言が、彼の誇り高さを物語っています。頼通の死は、道長の政治的なライバルの一人が消えることを意味し、今後の権力構図に大きな影響を与えるでしょう。
また、中宮彰子と淳平進郎の母子の絆が強く描かれます。淳平進郎は儀式のために宮中を離れますが、その別れ際、彰子は涙を流しながら息子の手をしっかり握りしめ、離そうとしません。このシーンは、母親としての深い愛情と、王位を巡る政争の中での孤独が交錯する感動的な場面です。
今回、道長が真ひろに対して腹を立てる重要な場面もあります。道長は、真ひろが書いた『源氏物語』の中で、主人公・光る君が義母に恋心を抱き、不倫関係に至るシーンを問題視します。
道長は、光る君の物語が、実際に篤平進郎に悪影響を与えるのではないかと懸念し、激怒します。これが物語にどのような波紋を広げるのか、次回の見どころとなるでしょう。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=7TyThbADiqU,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]