昭和の時代、特に昭和50年代に育った世代にとって、家の中にはいつもどこか懐かしい雰囲気が漂っていました。赤ちゃん用品もその一部で、今では「レトロポップ」として再評価されています。この記事では、当時の赤ちゃん用品を振り返りながら、その中でも特に印象的だった「蚊帳」の魅力について語り、実際に試してみた感想をシェアします。
昭和52年6月のある写真。それは、生後8ヶ月だった私が遊んでいた頃のものです。当時の私は、1400gの極低出生体重児として誕生し、修正月齢ではまだ6ヶ月ほど。写真の中には、昭和の香りが色濃く漂う赤ちゃん用品がたくさん写っています。まず目を引くのが、当時よく見かけた色鮮やかな「起き上がりこぼし」。
また、背景には昭和の家庭に欠かせなかった「蚊帳」がかかっています。この蚊帳は、まるで小さなテントのような空間を作り出してくれるもので、私自身も子供の頃、蚊帳の中でテントごっこをするのが大好きでした。テントのようなこの空間は、何とも言えない安心感を与えてくれ、赤ちゃんにとっても理想的な遊び場でした。
昭和時代、特に夏の夜は蚊帳が必須アイテムでした。夏になると蚊が大量に発生し、電気蚊取り器や殺虫剤が登場する前は、家族全員で蚊帳の中に入り、そこで眠るのが一般的でした。蚊帳はまるで家の中にもう一つの小さな家ができたような感覚で、子供にとってはその中が秘密基地のように感じられたものです。
私も小さい頃、この蚊帳が大好きでした。特にテントごっこが楽しく、蚊帳の中で何度も遊んだ記憶があります。しかし、母親からは「穴が空くと蚊が入ってくるから気をつけて!」と何度も注意されていました。蚊帳は非常にデリケートで、ちょっとしたことで穴が空いてしまいがちだったため、家族全員で大切に扱っていたのです。
昭和の蚊帳はその後、現代の生活から少しずつ姿を消していきました。電気蚊取り器や強力な虫よけグッズの普及によって、蚊帳の必要性が薄れたのです。しかし、近年ではこの「レトロポップ」な蚊帳が、再び注目を集め始めています。シンプルで自然な素材を使った蚊帳は、エコフレンドリーであり、さらにノスタルジーを感じさせるアイテムとして、現代のインテリアやライフスタイルにも取り入れられるようになってきました。
私は今回、あえてこの蚊帳を試してみることにしました。現代の家にこの昭和レトロな蚊帳を取り入れると、どんな風に感じるのかが気になったのです。さっそく昔の蚊帳を広げてみると、その繊細な生地と大きなサイズ感に驚かされました。
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