物語は、藤原の明子が息子・藤原顕信(あきのぶ)の突然の出家に深い悲しみを抱き、その怒りを父である道長にぶつけるシーンから始まります。明子は「秋を返して」と泣き叫び、弟の顕信が自分から遠ざかったことを悔やみます。
兄である源俊方は、顕信の出家が「権力争いから逃れ、心の安らぎを得た証」として明子を諭そうとします。しかし、母としての心配は尽きることがなく、明子は息子が寒い比叡山で苦しんでいるのではないかと恐れ、温かい衣を届けるように道長に頼みます。
一方、道長と三条天皇の間では、次の皇后を巡る緊迫した駆け引きが続いていました。
その後、道長は家臣たちを集め、三条天皇に対抗するための策略を練り始めます。しかし、天皇もまた道長の動きを察知し、儀式の日程を昼間に変更するなど、巧妙な策で道長を出し抜こうとします。
そんな中、道長は突然病に倒れます。病状が悪化する中、彼は三条天皇に辞表を提出しますが、天皇はそれを受け入れず返却します。さらに、道長は孤独に苛まれ、「誰も信じられない、自分自身さえも」と漏らします。
道長の病を知った明子は、父の見舞いに訪れますが、その心の中では「私のせいで父が倒れたのではないか」という罪悪感に苛まれていました。母の藤原友子と祖母に相談した明子は、「自分の信じる道を進みなさい」と励まされ、父とのわだかまりを少しずつ解きほぐしていきます。
病に倒れた道長を救うため、道長の忠実な家臣である元彦(もとひこ)が、まひろのもとを訪れます。「殿様に生きる力を与えられるのは真ひろ様だけです」と頭を下げる元彦の姿に、まひろは心を動かされます。
久しぶりに道長と再会したまひろは、病に伏せる彼の姿に心を痛めながらも、川辺を歩きながら二人は深く語り合います。道長は、「お前との約束を忘れたら、俺の命も終わる」と静かに告げます。それに対し、まひろは「ならば、私も一緒に参ります」と優しく応え、二人の間には新たな約束が交わされます。
まひろは、自らの役目が終わったと感じていました。源氏の物語を完成させ、娘の明子も立派に成長した今、もう自分にできることはないと考えていたのです。しかし、道長との再会を経て、まひろは再び筆を取る決意を固めます。
「光る君」の物語は終わりましたが、その後の物語がまだ残っていることに気づいたまひろは、新たな物語を描き始めます。それは、「光る君」の死後の世界を描くものでした。
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