10月27日に放送された第41話では、物語が大きく動き出しました。若武者・双寿丸(そうじゅまる)が盗賊から助けた男を屋敷に迎え、共に食事をする場面が描かれます。双寿丸の武士としての誇り高い生き様に惹かれたまひろ(紫式部/吉高由里子)は、彼との心の距離を縮めていきます。
一方、天皇家では三条天皇が即位し、道長(柄本佑)に関白として仕えるよう要請しますが、道長はこれを固辞。三条天皇は道長の妻・藤原の彰子を中宮に擁立し、藤原家との絆を強化しようとします。政争が激化する中で、道長の心の中には長年の疲れが溜まり、精神的にも追い詰められていく様子が見られました。
11月3日放送の第42話では、物語がさらに衝撃的な展開を迎えます。道長とまひろの関係が変化する中、二人の心に暗い影が差し込みます。
娘の彰子を天皇家に嫁がせることに成功した道長ですが、天皇との関係は悪化し、家族の中でも亀裂が広がります。
道長は精神的に追い詰められ、病に倒れてしまいます。さらには、道長を揶揄する怪文書が宮廷内に出回り、そのことが彼の心と体をさらに蝕んでいくのです。そんな中、まひろは物語を書く目的を見失い、次第に筆を取ることをやめてしまいます。
幼い頃から常に孤独を感じていた双寿丸は、母であるまひろがどこか心ここにあらずの様子に不安を募らせます。「昔は母上はいつも何かを書いていたのに、今の母上はもう母上ではないみたいだ」と語る双寿丸。その言葉に、まひろは出家の決意を口にし、次第に精神的な覚悟を固めていくのです。
道長が病に倒れたとの報せを受け、まひろは侍女に導かれて彼の元を訪れます。そこにいたのは、白い杖をつき、かつての威厳を失った道長の姿でした。
彼の衰弱ぶりに心を痛めたまひろは、胸を打たれるような思いに襲われます。
「お前との約束を忘れれば、俺の命も終わる」と語る道長。しかし、まひろは「私はもう源氏物語を書き終えました。あなたとの約束も果たしました」と静かに告げます。彼女は道長に別れを告げ、出家する覚悟を固めようとしていたのです。
物語のハイライトとなるのは、川辺での二人の再会の場面です。道長との長年の絆を断ち切るため、まひろは川辺で「もうこれで終わりです」と道長に別れを告げようとします。これは心中を思わせるような緊張感に満ちたシーンであり、視聴者にとっても息をのむ瞬間となるでしょう。
この場面では、まひろがかつて物語の中で描いた「川での入水自殺未遂」のエピソードが現実と重なるように描かれます。偶然通りかかった僧侶に助けられた物語の登場人物のように、まひろと道長にも奇跡が訪れるのでしょうか。
それとも、二人の運命はこのまま別れへと向かうのでしょうか。
一方、若武者・双寿丸と片子の物語も次回以降で大きく動き出します。これまで距離を保ってきた二人の関係が、運命の瞬間を迎えるのです。まひろと道長の関係がどのように決着するのか、そして若い二人がどのように未来を切り開いていくのか――今後の展開にますます注目が集まります。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=LZOyx7m6KrM&t=1s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]