「アンビリバボー」はその名の通り、信じられないような驚愕のエピソードを毎回視聴者に届けてきました。中でも「怖い話」や「怪奇現象」をテーマにした回は、多くの視聴者に深い印象を与え、恐怖と不安を植えつけました。しかし、いくつかのエピソードはあまりにも恐ろしすぎて、一度放送された後、二度と放送できなくなったものもあります。
このエピソードは、20歳の大学生・勝田さんが体験した実話に基づいています。彼が引っ越したばかりのアパートにはまだ家具が揃っておらず、友人が道で拾った「ピエロの絵」をインテリアとして彼に贈りました。その絵には不気味なピエロが描かれており、寂しげに目を伏せて立っている姿が特徴的でした。勝田さんはあまり気にせず、その絵を壁に飾り新しい生活を始めますが、徐々に奇妙な現象が彼の周りで起こり始めます。
ある夜、絵がカタカタと音を立て始め、窓から入った風が原因かと思い、勝田さんは窓を閉めます。
しかし、再び音が鳴り響き、彼が確認すると閉めたはずの窓がいつの間にか開いていました。彼の恐怖は徐々に増していき、その夜、金縛りに襲われます。そして、背後から不気味な笑い声を耳にし、振り返るとそこにはピエロが立っていました。
その後も勝田さんは何度も怪奇現象に襲われ、絵を捨てようと決意します。しかし、ゴミ箱に捨てたはずのピエロの絵は、翌朝には彼の枕元に戻っていました。彼は最終的にアパートを引き払い、逃げるようにその場所を去ったのです。
中学生の谷川義見さんとその友人たちは、学校で「こっくりさん」をして遊んでいました。ある日、彼女たちは「あなたはこっくりさんですか?」と質問を投げかけましたが、10円玉は「いいえ」と動きました。驚いた彼女たちは、呼び出した霊の名前を尋ねると、霊は「浜美」と名乗りました。
次第に恐怖心を抱いた彼女たちは、「こっくりさん」を終わらせようとしますが、紙を燃やす途中で大きな火が上がり、友人の服に燃え移ります。
さらに、その後も彼女たちは不気味な影に付きまとわれ、怪奇現象はエスカレートしていきました。
最終的に、男子生徒が「浜美」を軽視し、呼び出したところ、その男子はその夜、スズメバチに刺され緊急搬送されました。この出来事に恐れを感じた谷川さんたちは、再び「こっくりさん」を使い、霊を鎮める方法を聞きます。指示通りに川の近くに紙を置いたところ、それ以来怪奇現象はぴたりと止んだそうです。
1990年代、29歳の川北さんは念願の別荘を購入し、友人たちを招いて夏のバカンスを楽しむことにしました。しかし、彼らが立ち寄ったレストランのウェイトレスから「夜はあまり外に出ない方がいい」という不吉な言葉を聞きます。
最初は気にせずバーベキューを楽しんでいましたが、その後の肝試しで、吊るしたはずのマスクが突然消え、その夜、彼らは恐怖の連続に見舞われます。特に印象的なのは、山道を走っている最中、マスクを被った裸の女性が現れ、バイクに飛び乗ったというシーンです。
女性は運転手にしがみつき、後部座席に座っていた友人たちに目から血を流しながらじっと見つめてきました。
その後も川北さんたちは幾度となく怪奇現象に遭遇し、最終的に別荘を離れる決断をします。このエピソードは、視聴者から「リアルすぎる」「あまりにも現実的で怖い」といった感想が寄せられ、未だに多くの人々のトラウマとなっています。