懐かしの名車「セリカLB2000GT」を再現したプラモデル制作の体験談をお届けします。私が2台目の愛車として購入したのが、この1976年式セリカLB2000GT。当時の思い出とともに、なぜ今でもこの車が愛され続けているのか、その魅力に迫りたいと思います。
セリカLB2000GTを購入したのは1983年頃のことでした。その時代は、いわゆる「ハイソカー」と呼ばれる高級感あふれる車が流行していました。しかし、私にとっては、このセリカこそが夢の車であり、当時の私の生活の中心だったと言っても過言ではありません。
購入当初から、セリカLB2000GTの性能に大変満足していましたが、やはりカスタム熱が高まり、エンジンのボアアップをはじめとする数々の改造を施しました。エンジンは2.2リットルにボアアップし、ハイカムを装着。さらに、ソレックスキャブを44φにし、クロモリフライホイールを導入するなど、性能向上のために大変な手間と費用をかけました。
富士スピードウェイにレース観戦に訪れるたびに、自分のセリカもサーキットで走らせたいという夢が膨らみました。しかし、残念ながらその夢が叶うことはありませんでした。それでも、この車との日々は大切な思い出として心に残っています。
数十年が経ち、ふとしたきっかけで、再びセリカLB2000GTに対する愛情がよみがえりました。自分の手でこの名車をプラモデルとして再現したいと思い立ち、キットを手に入れて製作を開始しました。
プラモデル制作の最も楽しい部分は、愛車と過ごした日々を思い出しながら、細部まで丁寧に再現していくことです。車体の色から内装の仕上げまで、あの頃と同じように仕上げていくたびに、懐かしさとともに感動が湧き上がってきました。改造部分も可能な限り再現し、エンジンルームやタイヤなどもディテールにこだわりました。
セリカLB2000GTのプラモデルが完成した瞬間、まるでタイムスリップして当時に戻ったような気持ちになりました。小さな模型であっても、その存在感は抜群で、あの時の思い出が蘇ると同時に、愛車と過ごした日々の尊さが胸に迫ってきます。
セリカLB2000GTのようなクラシックカーは、なぜ今でも多くの人に愛されているのでしょうか?その答えは、この車に込められた「魂」と「情熱」にあるのかもしれません。1970年代の日本車は、デザインと性能のバランスが絶妙であり、当時の車には今の車にはない個性が溢れていました。
また、セリカLB2000GTは単なる移動手段ではなく、オーナーの人生そのものを彩る存在でした。この車が持つ独特のスタイルとスポーツカーらしい性能は、時代を超えて人々の心を捉え続けています。あの頃の自分が抱いていた夢や情熱は、今でも私の心の中で燃え続けており、このプラモデルを通じてそれを再確認することができました。
プラモデルを制作してみて感じたことは、クラシックカーへの愛情が形として残り、それがまた新たな形で自分に返ってくるということです。プラモデル作りは手間がかかり、時に挫折しそうになりますが、完成したときの喜びは格別です。そして、車が小さくなっても、そこには当時の記憶や感動がぎゅっと詰まっているのです。
セリカLB2000GTのプラモデルは、かつての愛車との再会でもあり、若かりし日の自分との再会でもあります。この模型を見つめるたびに、あの頃の自分が抱いていた夢や希望が思い出され、今でもその気持ちを忘れていないことを確認することができます。
最後に、このプラモデルを通じて思ったことを一つ。時を超えて愛される車というのは、単なる鉄の塊ではなく、そこに多くの人々の思いや情熱が込められています。
セリカLB2000GTもその一つであり、今も多くの人の心を動かし続けているのです。このような名車に出会えたことに感謝し、今後も自分の手でこの記憶を残していきたいと思います。
もし、あなたもかつての愛車のプラモデルを作る機会があれば、ぜひ挑戦してみてください。あの頃の思い出がよみがえり、きっと特別なひとときを過ごせることでしょう。
プラモデルを通じて再び巡り会えたセリカLB2000GT。その姿が、かつての夢と熱意を再び燃え上がらせてくれる一台です。この名車に興味がある方は、ぜひお近くの展示会やイベントでその魅力を感じてみてください。
引用元:https://www.facebook.com/groups/242658989258452/posts/2465858433605152,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]