1979年から1985年にかけて放送された大人気ドラマ『あばれはっちゃく』について、その出演者の現在の様子と、なぜ再放送がされないのかという理由について深掘りしていきたいと思います。昭和の子どもたちを夢中にさせたこのドラマ、懐かしいと思う方も多いのではないでしょうか?
まず紹介するのは、初代「あばれはっちゃく」こと吉田智則さんです。彼のコミカルで元気な演技は、当時の視聴者に大きなインパクトを与えました。吉田さんは、劇団日本児童に所属しており、幼い頃から演技力が高く評価されていました。あばれはっちゃく卒業後も、『電脳警察サイバーコップ』や『銭形平次』などのドラマで活躍。しかし、2009年に『臨場』に出演したのを最後に、テレビの世界から姿を消しています。現在、吉田さんの動向は明らかになっていませんが、Facebookアカウントがあるという情報も。
もしかすると、再びどこかで彼を目にする日が来るかもしれませんね。
2代目を演じた栗又敦さんは、初代とは異なる体型で、スリムで足が長いスタイルが特徴でした。ドラマ卒業後、彼は俳優業からシェフに転身し、現在はホテルオークラの厨房で腕を振るっています。そんな華麗なる転職を遂げた彼ですが、今でも彼のイケメンぶりは健在で、結婚して二児の父親になっているそうです。人生の道を大きく変えた栗又さんですが、その充実した生活はファンにとっても嬉しいニュースですね。
3代目あばれはっちゃくを演じた荒木直也さんは、実は音楽一家の出身で、彼の父親は作詞家という背景を持っています。荒木さん自身も音楽プロデューサーとして活動し、音楽業界での成功を収めています。彼の父親が作詞した「息子よ、お前と俺と」という曲は、当時のファンに強く支持され、家族の絆を象徴する一曲として知られています。
坂詰貴之さんは、あばれはっちゃく卒業後もさまざまなテレビドラマや映画に出演し、特に時代劇での活躍が目立ちました。
『砂の上のロビンソン』や『江戸中町奉行所』などに出演し、その後は声優としても大成功を収めています。アニメ『名探偵コナン』や『ルパン三世』、さらには『イカゲーム』の主人公の吹き替えまで手がけ、彼の声は多くのファンに愛されています。
そして、5代目を務めた堺和義さんは、他の歴代あばれはっちゃく役者たちと異なり、実年齢が役よりも年下という珍しいキャスティングでした。堺さんは卒業後、『中学生日記』や『仮面ライダー』に出演し、その後レスラーとしての夢を追い、プロレス界へ進出。さらに、競馬評論家やイベントプロデューサーとしても活動しており、多彩な才能を発揮しています。
『あばれはっちゃく』で輝いたヒロインたちも、それぞれの道を歩んでいます。初代ヒロインの早瀬優香子さんは、女優として活躍した後、秋元康プロデュースで歌手デビュー。映画やドラマでも色っぽい演技で注目されましたが、1990年以降、テレビから姿を消しています。しかし、ファンとの交流は続いており、掲示板での書き込みが話題になったことも。現在、結婚して子どももいるとのことです。
2代目ヒロインの鈴木照枝さんは、女優として数々のテレビドラマに出演し、14歳年上の俳優・榎木孝明さんと結婚。その後、乳がんを夫の助けで発見し、現在は3人の子どもに恵まれて幸せな生活を送っています。
さて、『あばれはっちゃく』の再放送がなぜされないのか、その理由も気になるところです。一説には、当時のドラマに見られる体罰シーンや廊下に立たされる描写などが、現代の教育方針と合わないためとされています。また、父親が息子を殴るシーンなども、現在の視聴者から抗議が来る可能性が高く、再放送は難しいとされています。さらに、子どもが逆立ちやブリッジをして考え事をするシーンも、安全上の問題が指摘されるかもしれません。
しかし、一部ではリメイクの話も浮上しており、もし実現すれば、現代版の『あばれはっちゃく』が新しい形で復活するかもしれません。
『あばれはっちゃく』は、昭和の子どもたちにとって特別な存在であり、そのキャストたちもまた、それぞれの道で輝き続けています。