2021年12月26日、日本テレビの長寿番組『笑点』にて、落語家の林家三平が5年7ヶ月の出演を経て、ついに大喜利メンバーから降板することが発表されました。この発表は、多くの視聴者やファンにとって大きな衝撃を与え、様々な憶測や噂が飛び交いました。

林家三平とは誰か？その経歴を振り返る

林家三平、本名は海老名泰介。1970年12月11日、初代林家三平の次男として生まれました。落語の名門「林家」に生まれた彼は、自然と落語家としての道を歩むことになりましたが、父や兄のような爆笑系のスタイルとは異なり、正統派の落語を追求していくことを選びました。

また、三平さんは落語界だけでなく、テレビ出演やレポーターとしての活動も多く、広く一般にも顔が知られていました。特に、2009年に二代目林家三平を襲名し、落語家としてのキャリアを本格的にスタートさせました。その後、2016年には『笑点』の大喜利メンバーに新加入し、大きな期待を背負ってテレビに登場しました。

『笑点』加入とその期待

2016年、春風亭昇太が司会を務める『笑点』の大喜利コーナーに林家三平が新メンバーとして加わりました。当時45歳だった彼は、メンバーの中でも最年少であり、新しい風を吹き込む存在として多くの注目を集めました。

『笑点』は視聴者の年齢層が高いため、若年層にもアピールするために三平さんの加入は非常に重要な一手でした。また、三平さんは「林家」という名門出身であり、伝統を背負った期待の星としての役割も求められていたのです。

しかし、加入当初から批判も少なからずありました。視聴者からは「面白くない」との声が次第に増え、彼のギャグが他のメンバーに比べて際立たないとされました。大喜利の座布団を10枚集めることもなく、5年7ヶ月での降板が発表されました。

降板の理由は「実力不足」？

林家三平が降板を決めた理由について、彼自身は「実力不足」とツイッターで語っています。

『笑点』という番組は長寿番組であり、多くの視聴者に支持されていますが、その一方で、非常に高いレベルが求められる番組でもあります。三平さんはプレッシャーの中、奮闘しましたが、結果的には自分の力不足を痛感し、降板を選択したのです。

特に、2021年11月に放送された特別番組「笑点特大号」では、若手の落語家たちとの対抗戦が行われ、三平さんの存在感が薄れてしまったことが降板を決意するきっかけになったとも言われています。

また、視聴者からの厳しい声も少なからず影響を与えたとされています。「面白くない」「他のメンバーとの実力差がある」など、番組への苦情もあったことが明らかになっており、これが彼を追い詰めた要因の一つとなった可能性があります。

激やせと体調不良の噂

さらに、三平さんが『笑点』を降板する直前には、激やせが話題になりました。以前と比べて顔がこけてしまい、視聴者の間では「体調が悪いのではないか」と心配する声が多く上がりました。

しかし、彼自身はその後、ダイエットによるものだと説明しています。実際に三平さんは、トレーニングジムの「ライザップ」に通い、体重を約18.6kgも減らしたと明かしており、体調不良ではなく、健康的な理由での変化だったことが判明しました。この説明により、ファンはひと安心したものの、その変化が降板に影響を与えたかどうかは不明です。

新メンバーの桂宮司とは？

三平さんの後任として、新たに大喜利メンバーに加わるのは桂宮司です。桂宮司は、若手の中でも非常に実力が高く、期待の星とされています。視聴者や番組関係者からの評判も良く、今後『笑点』をさらに盛り上げていくことでしょう。

彼の加入により、『笑点』は新たな時代を迎えることになりますが、その中で三平さんの存在がどのように評価されていくのかも注目です。

林家三平が5年7ヶ月にわたり務めた『笑点』を降板した理由は、彼自身の言葉で「実力不足」とされました。しかし、その背景には視聴者からの厳しい声や、番組内での存在感の問題など、多くの要因が複雑に絡み合っています。