1988年に放送され、大きな話題を呼んだテレビドラマ『とんぼ』。主演の長渕剛さんが演じるヤクザの男、小川英治を中心に繰り広げられるこの物語は、ヤクザ組織との抗争を描きながら、男の美学や悲哀を追求した作品でした。当時、過激な暴力シーンや問題提起する内容が一部で物議を醸しましたが、平均視聴率は18%を超える高視聴率を記録。長渕さんの鬼気迫る演技が特に注目されました。
長渕剛さんが演じた小川英治は、組織の不正を知り命を狙われるヤクザの若頭。この役柄を通じて、男の信念や正義感を体現し、多くの視聴者の心を掴みました。長渕剛さんは1956年、鹿児島県生まれ。1976年にヤマハポピュラーソングコンテストで入賞し、翌年「雨の嵐山」で歌手デビューを果たしました。1983年に出演したドラマ『家族ゲーム』が転機となり、俳優としても本格的に活動を開始。
プライベートでは、1983年に石野真子さんと結婚するも、後に離婚。
1987年には女優の志穂美悦子さんと再婚し、二男一女をもうけました。現在、長渕剛さんは音楽活動を中心に活躍を続け、コンサートや新作アルバムのリリースなどで精力的な活動を展開しています。彼の歌や演技は、時代を超えて今も多くのファンに支持されています。
仙道敦子さんが演じた小川あずさは、英治の妹で、ヤクザである兄に反発する役どころでした。仙道さんは1969年、愛知県生まれ。幼少期から児童劇団で活躍し、1984年には歌手デビューも果たしています。1990年代には数々のテレビドラマに主演し、その存在感を示しました。
1993年、俳優の緒形直人さんと結婚し、一男をもうけています。しばらくは育児に専念するため女優業を休止していましたが、近年再び芸能界に復帰。現在は舞台やテレビドラマなどで活躍中です。
哀川翔さんが演じた水戸常良は、英治を慕い、彼の射程として行動を共にする忠実な部下の役でした。哀川さんは1961年、鹿児島県生まれ。劇団「一世風靡セピア」のメンバーとしてパフォーマンス活動を行い、1988年に『とんぼ』で俳優デビューを果たしました。
その後、「Vシネマの帝王」として多くの作品に出演し、独自のポジションを築き上げます。
1995年に元女優の青地公美さんと結婚。現在も映画やドラマ、バラエティ番組で活躍しており、俳優としての存在感は変わらず、幅広いジャンルでの活躍が続いています。
秋吉久美子さんが演じた宮澤奈美子は、あずさが働く喫茶店の店主であり、英治に密かに想いを寄せる女性という役でした。秋吉さんは1954年、静岡県生まれ。高校時代に松竹映画のオーディションに応募し、見事ヒロインの座を射止めたことがきっかけで芸能界デビュー。その後、数々の映画やテレビドラマに出演し、圧倒的な存在感で人気女優の地位を確立しました。
秋吉さんはこれまでに3度結婚していますが、現在は独身。今でも映画やテレビドラマ、舞台などで女優業を続けており、彼女の演技力は今も高く評価されています。
植木等さんが演じた河松次郎は、小川兄妹の親代わりで、小料理屋の店主という温かみのある役柄でした。植木さんは1926年、愛知県生まれ。元々はバンドマンとして活動していましたが、1957年に「クレイジーキャッツ」のメンバーとしてブレイクし、一世を風靡しました。
植木等さんは2007年、80歳で永眠されましたが、彼の残した数々の作品や音楽は今でも多くのファンに愛され続けています。
中野誠也さんが演じた張田昇は、英治が所属するヤクザの組長で、出所した英治を恐れるという役でした。中野さんは1938年、千葉県生まれ。俳優座に入団し、数々のテレビドラマや映画で活躍しました。現在も舞台での演出や演技指導など、俳優としての活動を続けています。
石倉三郎さんが演じた役は、英治に協力的な兄貴分という役どころでした。石倉さんは1946年、香川県出身。コメディアンとしても活動した後、俳優業に転身し、数々の映画やドラマで名脇役としての地位を確立しました。現在もドラマや映画で活躍を続けており、彼の独特の存在感は今も健在です。
『とんぼ』は、出演者たちの熱演とドラマチックなストーリーで当時大きな話題を呼び、今もなおファンの心に深く残っています。主演の長渕剛さんをはじめ、当時のキャストたちはそれぞれの道で活躍を続け、彼らの現在の姿もまた、当時のドラマ同様に注目されています。今後も彼らがどのような活躍を見せてくれるのか、期待せずにはいられません。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=f9ZETKFs-ZI,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]