「患者が高齢になればなるほど、話が通じないので困ります。こちらがどれだけ説明しても、結局都合のいいことしか覚えてないんですよ」
苦々しげにこう語るのは都内でクリニックを開く内科医だ。
「例えば、、『血圧が高いから塩分の摂りすぎはいけませんけれど、汗をたくさんかいたら塩分も必要ですよ』と説明しても、ちゃんと伝わらない。後半の都合のいいところだけ聞いて、塩分制限はしなくていいと解釈する。」
「こちらの言うことはきちんと聞かないくせに、医者に対する期待だけは大きい患者には本当に腹が立ちますね。話を聞かないなら病院に来なけりゃいいのに」