「5歳の僕に出征前の20歳の兄が結露したガラス窓にカタカナを書いて教えてくれた。戦地の兄にカタカナでハガキを書いたら返事がきた。やがて兄は戦死した。その返事のハガキを見る度に兄の心と僕の心は1つになる。74年前に身は滅んでもその心は滅びずに折りに触れ息づく。これが生きるということなのか。」
手紙って温かい。
いつの時代も、家族を想う心は同じ。
戦地の兄が弟へ送った一通のハガキに…