【追悼】暴漢に牛刀で斬りつけられて50針以上縫ったことも 九代目春風亭小柳枝さんが残した“温かい”落語
2024/02/28

九代目春風亭小柳枝は正統派の古典落語家で、芸の重さを知り謙虚であった。自分らしさを強調せず、物語を大切にし、先人の気持ちを考え演じる姿勢は高く評価されていた。安心感を与え、穏やかな気持ちにさせる芸風で、古典落語の継承と後進への指導に注力していた。1980年には襲名後も被害に遭いながらも精力的に活動し、日本航空を通じて世界各地で落語を披露。2013年には芸術祭賞を受賞し、2016年の脳梗塞を経ても復帰し、2020年には車椅子で舞台に立ち続けた。88歳の生涯を全うした彼は、落語界の至宝として今も称賛されている。

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